きんたまひめ 2

====前回までのうらすじ====

悪い魔術師の呪いによって、わが姫様は僕の金玉袋の中に囚われてしまった。
この驚くべき事態に戦慄し縮み上がってしまった金玉を再び伸ばし、
姫様を窮屈な状態から救い出すべく、僕はサウナへとぶち込まれてしまったのであった。

====== ここまで ======


僕「あ、あのー。もう金玉伸びたんでサウナ出たいんですけど……」

僕をサウナへぶち込んだ高級役人がドア越しに答える。

家臣「もうしばらくだ」

僕「は、はい…。はぁ、息苦しい。早く出たいなぁ。」

姫「それは私の台詞です」

僕「……すみません(僕のせいじゃないですけど)」

コカッ、コカッ、コカッ、コカッ、カッ。
さっきの役人とは違う軽快で気品のある足音がドアの前まで来て止まった。

??「…ーネはこの中か」

家臣「はっ、しかし王女殿下、ただいま使用人は金玉丸出しでありまして」

??「構わん!私のフィリーネが囚われておるのだ!」

バン!(勢いよく扉が開く)

僕「ヒィィィッッ!」

王女「フィリーネ……」

僕「お、王女殿下……そんなに見つめないでください…僕のキンタマを……」

パーン!(王女殿下の平手打ちが飛ぶ)

王女「見つめているのは貴様のキンタマなどではない!私のフィリーネだ!」

姫「その声、お姉さまなの!?」

王女「フィリーネ!」

姫「リヒャルダお姉さま!」

王女「どうして私のフィリーネがこんな酷い目に……」

姫「お姉さま、私のことなどもう忘れてください。今の私はきんたまなのです……」

王女「違う!フィリーネ。どんな姿になってもフィリーネは私の愛しい妹……」

姫「でも今の私は、その、あまり綺麗とは言えないきんたまの中に囚われていて…」

僕「……姫様、お気遣いなく汚い金玉とお呼びください(涙)」

王女「キンタマに囚われていようとフィリーネはフィリーネだ。愛している」

姫「…お、お姉さま!私も愛していますわ!だから、だからいつものように、私にキスを下さいませ!」

王女「え゛っ?」
僕 「え゛っ?」

きんたまひめ 1

長官「居たぞ!こやつだ!」

王室の使用人である僕が、いつものように王宮内の清掃をしていたら
突然呪術庁の長官に取り押さえられ、王の面前へ突き出されてしまった。

長官「こやつです」

王「とすると…」

長官「残念ながら姫様はこやつの金玉の中にいらっしゃいます」

王「……あぁ、なんたることか」

僕「え?」

長官「よく聞け。姫様は呪いによって貴様の金玉袋の中に閉じ込められてしまわれたのだ」

僕「ええええ!?こ、この中に!?」

あわててズボンを脱ぎ、金玉袋を左右に引き伸ばしてみる。

王「無礼者!私のフィリーネに気安く触れるな!」

僕「姫って……き、きんたまですよ?」

姫「無礼者!使用人の分際で私をきんたま呼ばわりするのですか!?」

僕「ヒギェェ!き、きんたまがしゃべった!」

王「おぉぉ、フィリーネ!無事であったか!」

姫「男よ!怯えるではありません!金玉が縮み上がると窮屈で仕方がないのです!」

僕「し、しかし姫様」

王「フィ、フィリーネ…私のフィリーネがほんとに使用人の金玉のなかに…」

長官「姫様が窮屈がっておられる!こやつをサウナへぶち込み金玉を伸ばして来い!」

家臣「はっ!」

僕「ひーん」

帰りたい

家出をして、姉と離れ離れの1日が過ぎた。

弟「なんだか夕方になるとお姉ちゃんのこととか思い出しちゃうな」

ぽわわわわ〜ん……
【回想シーン】
姉「○ーくん。ミルクティーいれたよ」
姉「○ーくん!一緒にセガサターンやろ!」
姉「○ーくんのせいで膝枕がべたべただよ。夢で何食べてたの?」


弟「なんだかもう帰りたくなってきちゃったな……」


ぽわわわわ〜ん……
【回想シーン2】
姉「見て!このエビフライ○ーくんのにそっくりだよ!」
姉「○ーくん、軟骨すき?」(しゃぶりつくしたチキンの骨を差し出して)
姉「○ーくん!ETごっこしよ!乳首で!」
姉「○ーくん!ETCごっこしよ!ちんこで!」


弟「やっぱりもうちょっと家出してよう……」

カイワレ

有機栽培に目覚めた栗山千明の器用な糸ノコさばきで頭蓋をパッカリ取り除かれ、
露出した脳みそにカイワレの種を植えられたい。
脳みそのシワシワにしっかりと根を張って、日に日にたくましく育ってゆくカイワレとは対照的に、
日に日に衰弱しつつも、栗山千明に収穫される日を夢を見ながら、
この夢は涎というひとりのマヌケが見ている夢なのか、
それともそのマヌケの脳に根を張り育つカイワレが見ている夢なのか、
どちらともつかない朦朧とした意識の中で収穫の日を心待ちにして死にたい。

家出する

ガチャッ。

姉貴「お、珍しくひとりフィーバーか」
弟「おわっl!ノ、ノックとかしろよ!」
姉貴「最近してなかったもんな。ひとりフィーバー」
弟「な、なんだよ!悪いのかよ!」
姉貴「ま、近頃は寝ている間に私が抜いてやってたからな」
弟「う、うそでしょ…」
姉貴「ウソだよ。多分。」
弟「ほんとにウソなんだろうな!」

ガチャッ

お姉ちゃん「大丈夫だよ」
弟「おわっ!お姉ちゃんまで!」
お姉ちゃん「もともと○ーくんは毎年この時期はあんまりやらないもんね」
弟「…え?」
お姉ちゃん「一番多いのが12月で、少ないのが8月と9月なの」
弟「なにその統計…」
お姉ちゃん「お姉ちゃんね、ずっと前から○ーくんの観察日記つけてるんだ♪」
弟「もう、家出する……」
お姉ちゃん「“9月7日、○ーくんが姉の気を引こうと家出をほのめかす”」
弟「お、お姉ちゃぁん……」

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